遮熱フィルム・遮熱カーテンの使用
遮熱フィルム・遮熱カーテンの使用2025/07/3
夏、室温が30℃を超えるオフィス。冷房を強くしてもなかなか涼しくならない…。それ、本当に空調の問題だけですか?「窓」から入り込む熱を制御することが、意外なほど効果的な解決策になるかもしれません。本記事では、誰でも・すぐに・ローコストで導入できる、遮熱フィルムと遮熱カーテンの活用術を紹介します。
基本技術の解説と実用法
遮熱フィルムや遮熱カーテンは、窓からの熱の侵入を抑えることで冷房効率を高め、電気代の削減や室内の快適性向上に効果的です。工事不要で手軽に導入でき、紫外線カット等の副次効果もある、コストパフォーマンスの高い遮熱対策です。効果等について下記表にまとめました。
項目 | 遮熱フィルム | 遮熱カーテン |
---|---|---|
主な機能 | 日射反射・紫外線カット | 日射反射・断熱 |
導入方法 | ガラス面に貼る | 窓まわりに設置(天井or枠) |
光の透過性 | 高(透明タイプあり) | 種類による(ミラーレス、遮光等) |
適した場所 | 共用部・事務所・吹き抜け窓 | 会議室・応接室・南面居室 |
初期費用 | 数千~数万円/窓 | 数千~数万円/窓 |
ランニングコスト | 数年に一度張替が必要 | 洗濯・メンテナンスが必要 |
遮熱効果 | 室温2~5℃低下の報告あり | 空調負荷最大20%削減の事例も |
ビル運用者にとっての“使いどころ”
- 🌞 強い朝日が差し込むオフィス → フィルムで抑制+カーテンで調整
- 🧾 電気代(冷房代)が気になるフロア → 窓対策で冷房稼働時間を短縮
- 🏢 定期的にテナントが入れ替わる物件 → 原状回復可能なカーテンで柔軟対応
自治体補助金やZEB移行との相性も◎
遮熱製品は、国や自治体の省エネ補助金制度と組み合わせることで、より効果的かつコストを抑えた導入が可能になります。
また、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を目指す場合でも、“空調機器の入れ替え前に手を打てる手段”として重宝されています。
遮熱フィルムと遮熱カーテンは、思ったより地味。でも効果は意外と強力。設備投資を先送りしたいビルにとって、「すぐにできる・続けられる」熱対策です。導入しやすさと効果のバランスが取れたこの手法。
大きな改革は、いつも小さな改善から。遮熱フィルムや遮熱カーテンを1か所だけでも導入してみることで、「空調の効きが違う」「眩しさが減った」「電気代が下がった」――そんな“小さな成功体験”が、やがて建物全体の快適性向上へとつながっていきます。その第一歩を、“窓”からはじめてみませんか?
株式会社朝日ビルメンテナンスでは他にも様々な清掃・設備事業を承っております。
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