省エネ情報(12月号) 環境認証制度
省エネ情報(12月号) 環境認証制度2021/11/25
テレビやイベントでSDGsという言葉を聞くことが多くなったかと思います。SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年に国連が定めた、より持続的な社会を実現するための17の目標で、日本にも浸透してきたように思います。
SDGsに取り組む企業は、社会に対する責任をもち、社会問題の解決に貢献していることをアピールできます。その一つとして、それぞれの分野の国際認証を得る方法を紹介します。
ZEBに限らず、建築物の評価・認証・表示を行う制度の代表例としては下表のようなものがあります。個別の建築物の環境性能を評価・認証する制度は世界各国に存在しますが、大きく分けると 「BELS」 などのようにエネルギー性能に特化して評価を行うもの、 「CASBEE」 などのようにエネルギー性能に限らず総合的な環境性能を評価するものの2種類があります。また、近年は働きやすさや健康性などへの注目の高まりから、快適性や健康性を主眼に置いた 「WELL」 などといった制度も出てきています。また、個別の建築物ではなく、建築物を取り扱う不動産会社やファンド等の取組を評価するGRESBという制度もあります。
<世界の主な建物の環境認証制度>
評価対象 | 日本 | 米国 | 英国 | オーストラリア | シンガポール | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
個別の 建築物 |
エネルギー性能 | BELS Eマーク |
ENERGY STAR | EPC | Green star | - | |
総合的な 環境性能 |
CASBEE DBJ Green Building認証 |
LEED | BREEAM | NABERS | BCA Green Mark |
||
+健康・ 快適性等 |
CASBEE-ウェルネスオフィス | WELL | - | - | - | ||
不動産会社・ファンド | GRESB |
- 認証を発行するのは?
- 企業や業界内で定めた基準に基づく認証制度もありますが、信頼度が高いのが第三者機関による国際認証です。企業自らではなく、国際NGOやNPO、その他イニシアティブが基準を定め、オーディタ―(監査員)を派遣し、基準を満たしているかどうかを客観的に審査します。合格すれば国際認証を受けることが出来ます。
- しかし、一度認証を受けたら終わりではなく、基準を満たした状態が保たれているか数年ごとの審査があります。