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照明問題 水銀灯・蛍光灯の動向2023/09/4

LED照明への移り変わり

水銀灯など照明の製造・輸出・輸入禁止
水銀に関する水俣条約

2013年に水銀による汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約」という国際条約が採択されました。
そのため、規制基準以上の水銀を使用している照明については、2021年1月1日より製造や輸出入が禁止されています。

照明の規制内容
  • 一般照明用の高圧水銀ランプは2021年から製造・輸出・輸入を禁止。
  • 全面禁止の対象は高圧水銀ランプです。
  • 蛍光ランプは、水銀封入量を規制。水銀封入量が規制値(5~10mg)以下の蛍光ランプは引き続き製造・販売が可能です。
今後はどうなる?
水銀灯

水銀灯自体は2021年以降も使用し続けることは可能です。
しかし、ランプが切れた際に交換用ランプが手に入らなくなってしまいます。
水銀灯からLED照明への早めの切り替えをお勧めします。

蛍光灯

価格や色合いを理由に白熱電球を使う消費者がいることから蛍光灯は禁止されません。
政府としては、消費者に対して 「蛍光灯の使用を禁止」 を強制的にするものではなく、蛍光灯や白熱電球・LEDなどの種類を問わず省エネ性能を向上させたいとの考えです。

メーカーの動向
水銀ランプ

水銀灯自体は2021年以降も使用し続けることは可能です。しかし、ランプが切れた際に交換用ランプが手に入らなくなってしまいます。水銀灯からLED照明への早めの切り替えをお勧めします。

メーカー 動向
大手メーカーは製造中止 2020年12月31日以降製造・輸出入禁止
蛍光灯

メーカーが製造する蛍光灯の水銀使用量は規制値よりも低いため、製造禁止や輸出入の規制は受けませんが、蛍光灯の使用を減らしていこうと自主的に生産を縮小する動きがあり、製造を中止する流れとなっています。

製品 メーカー 動向
蛍光灯器具 東芝ライテック 2017年3月 生産終了
NECライティング・日立 2018年3月 生産終了
岩崎電気 2018年9月 生産終了
Panasonic・三菱電機 2019年3月 生産終了
蛍光灯ランプ 東芝ライテック
(一部製品)
2018年6月 生産終了
岩崎電気 2019年9月 生産終了
日立 2019年12月 生産終了
三菱電機 2021年3月 生産終了
Panasonic 生産継続
政府の動向

政府は蛍光灯からLED照明への移行を推し進め、「高効率照明(例:LED照明、有機EL照明)については、2020年までにフローで100%、2030年までにストックで100%の普及を目指す」 と表明しました。

  • フローで100%:蛍光灯や水銀灯の照明器具は生産・出荷を終了
  • ストックで100%:現状使用されている蛍光灯や水銀灯を全てLEDや有機ELの機器に更新
蛍光灯ランプはすぐにはなくならないが、
水銀灯や蛍光灯器具の生産が終了し 蛍光灯ランプの生産も減少していくなかで、LED照明への移行は自然な流れと言えます。
すぐさま蛍光灯が廃止にはなりませんが、まだ蛍光灯を使用している施設はLED照明への移行計画が必要となってくることは確実でしょう。
参考
  • 水銀に関する水俣条約の規制内容
    • 水銀採掘、水銀等の使用禁止
    • 輸出入の規制
    • 水銀使用製品の製造規制等
    • 水銀等の貯蔵
    • 大気への排出の規制
    • 土壌・水への放出の規制
    • 廃棄物の管理

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