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緑のおばさん 人工島探訪の巻2014/10/1

中秋の名月の夜にこの手紙を書いています。福岡の山際の満月を観ていると♪月が出た出たぁ~ヨイヨイ♪と炭坑節のメロディーが聞こえてくるような気がします。十月の懇親旅行では、長崎の海に浮かぶ通称「軍艦島」という無人の観光地を訪れます。明治時代からの海底炭坑で大正から昭和にかけて隆盛を極めました。大戦後の復興期には、その島内人口密度は世界一という超過密島でもありました。大正時代初めには、コンクリート造の高層アパートが建てられ、煙突から黒煙を吐く遠景は、まさに軍艦が進んでいる様であったのです。小さな狭い島に一つの大きな炭坑町が溢れ出しそうに営まれていました。過酷な炭鉱労働は、その人間関係にも黒々とした影を落としていたようです。戦後すぐに『緑なき島』という映画が撮られました。欲と欲が錯綜する島の人間模様・・その殺伐とした生活の中にあっても婦人たちはコンクリートアパートの屋上に土を運び、サボテンや多肉植物の観葉鉢を植えたと聞きました。近代日本の礎を作ってきた人々にとって一番大事な心は“緑”に吸い寄せられていったのかもしれません。今の時代にあってもビルとビルの谷間に小さな鉢植えの草花を見つけます。水をやっているのは清掃のおばさんそれとも駐車場管理のおじさん・・でしょうか。

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