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風声の墓標2011/04/1

東日本の太平洋沿岸を襲った大地震と大津波の惨状を報道で見て、皆さんも胸のつぶれる思いをされていると思います。これが私たちの住んでいる同じ日本で起こっていることなのかと驚愕します。本来この4月号では当社の本年度の成績を皆さんに報告し、新年度に向けて頑張りたいことをお伝えするのが編集目的ですが、本年はこの大震災でいまこの時に苦難に直面している東北の被災者へ陰ながら皆さんと応援の気持ちを送りたいと思います。 地元新聞で話題になっている一人の女性がいます。人口の半分以上の1万人がいまでも安否不明となっている宮城南三陸町の町役場・危機管理課にEさん(女性・25歳)は勤めていました。大地震直後、大津波警報を確認した彼女は町の防災無線マイクを握り締め声の限りに「早く非難してください。早く逃げて!」と叫び続けました。大津波の直撃を受けたとき庁舎屋上の鉄塔に避難した職員10名はなんとか助かりましたが、最後までマイクを離さず緊急避難を放送し続けた彼女は濁流に呑み込まれてしまいました。彼女の必死の叫びに難を逃れた町民はたくさんいたことと思います。ここで美談を持ち込む気持ちはまったくありません。率直に彼女の責務観に敬服し、哀悼の気持ちが募ったことです。中学生のころ読んだ『氷雪の門』という小説を思い出しました。終戦宣言にもかかわらず北のサハリンではソ連軍が南下侵攻して来ます。日本人難民をなんとか北海道の地へ帰還させようと12名の電話交換手たちは砲火の中の電信局に留まります。女性主任の「これが最後の通話です。皆さん、さようなら!」が最期となりました。 東北の復興は、息の長い事業になります。犠牲になった人々の無念さをこころに置いて、私たちも息の長い支援を送り続けたいと思います。

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